次は赤異本?

【黒異本】漫画版が出ることになりました。
いろいろあったんです。

高港先生との出会いは某SNSだった。
『恐之本』シリーズで有名な高港先生と出会い、興奮した私は無謀にも自分の異本シリーズの漫画化をお願いしてしまう。
高港先生は快く引き受けてくださり連載が決定するのだが、『赤異本』の漫画化を考えていた私と担当編集は驚くことになる。
高港先生は【黒異本】の作画をしたい、とおっしゃったのである。

【黒異本】?
それは関係者や読者に様々な怪異を引き起こし、一部で騒ぎになった本だった。
オーバーだなー、と最初は笑っていたが被害報告のあまりの多さに顔が引きつった【黒異本】。あれを漫画化したいというのだ。
不安になったが、高港先生ご自身の要望なら仕方がない。
数々の傑作ホラーを手がけてきた高港先生なら耐性もあるから大丈夫だろう。
何事も起きないことを祈りつつ【黒異本】の連載が始まる。
……しかし、

連載スタートと同時に高港先生のお母上が町中で転倒し入院したとの報が届き仰天する。
幸い命に別状はなかったが、退院後お母上は要介護になってしまう。
月16ページ前後の連載なら普通苦にはならない。しかし、お母上の介護をしながら、その合間の作画作業は大変な難仕事となってしまう。
日に日にやつれていく高港先生にかける言葉が私は見つからなかった。
【黒異本】が発動したように見えてならなかったからだ。

こうして単行本にまとまり、セールスを見て続巻を出すかどうかを判断することになった。
本は売れては欲しい。しかし、高港先生がこれ以上不幸になるのは見たくない。
私の心中は複雑である。

連載再開が決まったら、今度は『赤異本』にしましょうね。高港先生。
【黒異本】はガチでヤバいです。