霊感感染

『霊感感染』

これは中学二年生の頃の話です。
そのころは学校が終わると私を含めとある三人組で一緒に帰るのが通例で、一時間ほど私のマンションの前で立ち話をしたあと解散というのが一連の流れでした。
そして、そのうちの一人はとても霊感が強くときどき心霊話などで盛り上がっていました。
その人をA、もう一人をBとします。

そんなある日の秋ぐらいのこと、いつもどおりに三人でマンションの前で立ち話をしているさい心霊の話になりました。
そんななか、話の途中で私が彼女にふざけ半分に
「なんかこういう話してると、霊が集まってきたりするとか言うけどさ、もしかしていまいたりする?」
A「えー?ふつうにいるけど」
「まじで?どこに?」
A「そこの柱のところに」(マンションの玄関口にある一つの柱)
半ばあきれつつ、
「いやいやうそでしょw。今見たけどなんもいないよ」
A「いやいや、さっきからそこにいるよ。ずっとこっち見てるし。」
しかしそんななか怪異は突然起こりました。
その日は風がほとんどない快晴の日で、足元なんかには幾枚かの枯葉が落ちていたのですが、そのうちの一枚がカラカラッと風もないのに柱のほうへスーッと引き寄せられていったのです。
「何?今の?」
B「さぁー…。」
A「あぁ、それはそこの人が引き寄せたんだよ。」
「え、なんで?」
A「だって今私ちゃんがそんな人はいないっていったじゃん?たぶん存在を知らせたかったんじゃない?」
そこでわたしはふと、柱のほうに目を向けてみたんです。そこには…
女がいました。柱の陰から覗き見るようにこちらを見ていました。すると女は私が見ているのに気づいたのか、柱の陰に隠れました。ミドルカット?の髪が印象的でした。
「ねぇ…」
A「ん?」
「もしかしてさ…、そこで見てた人ってこのくらいの髪の長さのスカートの女?」
A「よくわかったね。そだよ」
「絶対霊感うつされたわw」
A「なわけwあるかもw」
「…」